ヴィンテージリノベーションにこだわる ①

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ヴィンテージの住まいを考える

 

骨董品や家具、人形、車などでよく聞く「ヴィンテージ」「アンティーク」そして「レトロ」はよく使われる言葉ですが、本当の意味とか、その違いはよくわからないまま使っていることが多いんじゃないでしょうか。

根強いファンが多い「ヴィンテージ」「アンティーク」をそれぞれ理解しておくことは、こんな古い感じのリノベーションがしたいときイメージしたことを形にするために大事なことですし、デザイナーや施工業者さんに伝えるときに大変必要になります。

なんと、この3つの表現には明確な違いが定義されています。

定義の元となったものは、アメリカの1934年に定めた通称関税法関税に現されたもので、

・ヴィンテージは、製造されてから30~99年(100年未満)を経過したもの
・アンティークは、製造されてから100年以上を経過しているもの

とされています。本場のフランス、イギリスでは明確な定義がなかったため、アメリカでこの法律が出来たのですが、今は一般的にこの定義が認知されているようです。

・レトロとは、古く懐かしい感じがする品物のことを表現することによく使われますが、ヴィンテージやアンティークのように明確な基準が定められておらず、印象を表すために使われる言葉です。

ヴィンテージは、そもそもはワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を指すもので、ワインの価値を示す用語でしたが、転じて、時間を掛けて良さが増したという意味合いから、ファッションに広く普及したことばです。

アンティークは、製造してから100年以上経過したという時間的な価値の他に芸術品とか、骨董的なイメージ広く認知されているようです。

反面ヴィンテージは、ある程度年数を経てそれなりに趣があるけれど、経た年数よりもユーズド感があってラフで自由な雰囲気が心地よく、幅広い層に愛されるユニセックスなスタイルとして各年代にファンも多く、共感するところも多いところから、リノベーションのリクエストも増えています。

だからこのコーナーでは何回かに分けて主にヴィンテージスタイルを、その実例を元に一緒に検証させていただきたいと思います。

ヴィンテージスタイルと言ってもいろいろなパターンがあるし、たとえばアメリカンヴィンテージや西海岸風のヴィンテージスタイルがいいとか、お気に入りのお店が決まっていてそのようにしたいと言う強いこだわりのある人もいらっしゃると思いますが、「なんとなくヴィンテージの雰囲気がいいけどどうしたらいいかよく解らない」という人のテリトリーで、一緒に「こうすればヴィンテージインテリアっぽい住まいが出来るんじゃないでしょうか」という方向を検証していきながら、少しでも参考にしていただければうれしいです。

 

まず第一に「壁材や床材、建具にこだわる」

 

まずは土台となる、壁や床の素材やヴィンテージの雰囲気を演出する味わい深い建具にこだわってみましょう。

事例としても最近とみに人気があるのは、レンガ素材やモルタル素材、ラフな感じのペンキ仕上げなども人気が出てきました。さらにタイルをアクセントに使用してヴィンテージ感を出すコーディネートも効果的ですね。

床材の一番人気は、ヴィンテージウッドや、オーク・ウォールナットの無垢材など木肌に味があるものを使うのがまずは定番です。ヴィンテージ感が広がり趣もあって、どちらかと言うと無難なチョイスといえるでしょう。

また、ちょっとオリジナル性を出したいという場合には、ヘリンボーン貼りなど、貼り方でリズミカルな表情を楽しむ方も多いですよ。

建具は、ヴィンテージドアや無垢材製のドア、手作り感あふれるペイントドアなどがその雰囲気を作り出すのに欠かせないアイテムですね。

 

床はヴィンテージ加工がされている無垢のパイン材。アンティークの風合いと無垢材ならではの質感がとても味わいのある中で居心地の良さを演出しています。

キッチンはセパレートタイプで、形や色にムラがあるブルーのタイルと水色のガラスモザイクを貼り分けてあります。昭和感を醸したほっと落ち着く風合いですね。

 

 

 

コンクリートブロックを積み重ねた壁にオープンな洗面スペースが、すっきりとしてアイビー感があふれザックリとした印象を感じさせます。実験用シンクを取り付けシンプルに仕上げた洗面は、洗面ボウルが大きく水はねが気にならないのも嬉しいポイント。

 

 

 

木の温かみが全面に感じられる無垢の床。市松模様の床はどこか懐かしい雰囲気を放っています。

 

 

 

空間にどことなく漂うレトロさを掻き立てる床と天井の仕上げ。市松模様に張った無垢オーク材の床。天井には格天井(ごうてんじょう)という日本の伝統的な天井様式を採用しました。色塗装を施さない木色の格天井がスタンダードですが、あえて白く塗装することでモダンな印象を与えています。

 

 

コンクリート現しがヴィンテージ感を漂わせる。天井の躯体表しとモルタルキッチンが調和して、インダストリアルだけどどこかやさしく柔らかな空気が漂うこのお部屋。

 

 

 

暗い色味の無垢フローリング。余計な真新しさが排除された落ち着いてラグジュアリーな空間です。

 

 

 

リビング全体に張られた無垢材のヘリンボーンフローリング。懐かしさの中にモダンなテイストが感じられるオシャレな空間に変身します。

 

 

 

約18畳のリビングには赤みがかった茶褐色が特徴的な無垢マホガニーをヘリンボーン張りで敷き詰め、動きのある床を演出します。

 

 

 

リビングと寝室で共有する壁一面大胆にはめ込んだレンガの壁が印象的でビンテージ感を一層引き立てます。

 

 

壁一面に張り詰めたブラックのレンガタイルがクラシックな世界に誘う1LDK+WIC。
無垢オークの床に佇むカスティリオーニのフロアランプやスワンチェア、重厚なブラックのキッチンは存在感を放ち、モダンなアクセントに。

 

 

 

壁材、床材などにこだわってヴィンテージ感を演出した事例を、ざっとご紹介させていただきました。

なにかヒントになるようなものを感じていただけたでしょうか。

次回は、「いろいろなビンテージスタイルの演出にこだわる」ということで、より具体的な事例をご紹介させていただきます。

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