もっとゆったりとした空間で過ごせたら…から始まったリノベーション

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#103 親子の距離感を縮めたリノベーション

 

きっかけと出会い

 

お仕事をしながら、80代のお父さまと二人で暮らしているオーナー。今の家は二人で住むにはちょっと狭く、もっとゆったりとした空間で過ごせたら…。そんな思いで新しい家を手に入れることを決意したそうです。

最初に不動産屋さんに行って物件を見て回りましがどこもピンと来ず、徐々に「このまま微妙な気持ちで決断したくない!」という思いが募り始めます。そこで新たな選択肢として、リノベ会社を覗いてみることに決めました。

しかし個別セミナー後に、ローンの兼ね合いですぐにリノベを始めることが難しくなってしまい、少し時間を空けて再度来社することを決めました。

大田区で生まれ育ち、新しい家もその周辺でと考えていたオーナーでしたが、1年越しで物件探しを再開して今までのエリアから都外にまで範囲を広げてみると、理想の物件との出会いはすぐに訪れました。

これまでの人生でほとんど訪れたことがなかったという鷺沼という街。物件の目の前は歩くだけで気持ちのいい並木道。訪れた時の季節は初夏で、青々としている木々が気になってなんの種類か調べてみると、桜であることが判明しました。春には美しい桜並木になるという願いもしなかった偶然に、「いいかも」という気持ちは確信に変わったと言います。

 

ぶれない自分好みを活かしたプラン作り

 

インテリアショップで働いていた実体験の中で“自分好み”が身についていたと言うオーナーは、デザイナーとの最初の打合せに、持ち合わせの雑誌をスクラップして持ち込みました。その中身はシンプルで、抽象的なイメージのものばかり。しかし受け取ったデザイナーはすぐに好みを把握したと言います。デザイナーにとってもオーナーのブレない好みは分かりやすく、ふたりのイメージ共有はまさに以心伝心だったのです。

 

親子の距離を縮めたレイアウト

お父さんも料理好きということもあり、使い勝手がよく二人で並んで料理が出来るキッチンは必須項目。最近の流行であるオープンキッチンに対して「油ハネとか大丈夫なのかな?」とお料理好きならではの視点で疑問を抱いていたオーナーは、料理に集中できて油ハネも気にならない壁付けキッチンを選択。ニュアンスグレーのタイルは、他の家にはないものを取り込みたいという思いで決めたものの、汚れが目立たないという嬉しいおまけもありました。

男親と娘と言う間柄もあり、「お父さんが自分に遠慮して部屋にこもることなく、ゆったりと過ごせるように」と考えた新しい家の間取りは、ベッドとテレビだけのシンプルな寝室をリビングのすぐ横に設け、引き戸で仕切るというもの。高齢のお父さんにとって引き戸は開け閉めが簡単なだけでなく、大きく造作した扉は開けておくととても開放的です。

モルタル敷きの玄関から、あえて段差をつけずひとつづきになった寝室は、靴を履いたまま入るべきか迷ってしまうような独特なつくり。「とにかく玄関は広く見せたい!」という特別な思いからこのスタイルを選びました。というのも「まず何よりも、玄関を広く取れば空間全体が広く見えるのでは?」と考えていて、この機会にそのアイデアを実現したんだそう。ざらっとしたモルタルの床は、寝室に普通とは一味違うハードなアクセントを加えています。

玄関と寝室を仕切る壁には黒縁の内窓が。「一番最初から、玄関の内窓をつけたいって言ってて。上に内窓があって、その下にコートやカバンをかけるフックがあって、その下にベンチ!っていうのが、見た目的にテンションあがるなって。」その理想はまさに現実となっていました。

リノベ後の家には大阪のインテリアショップ“TRUCK”のTVボードを置くと決めていたそうで、リビングのフローリングはそれに合うよう、TRUCKの家具と同じオークを選びました。

リノベによってお父さんとの時間にも変化が現れました。前の家ではなかなか自分の部屋から出てこなかったお父さんとも自然に会話が生まれるようになったそうです。

経験を重ねることでみえてきた、自分の好きなものとそうでないもの。好きなものだけをとことん大切に、丁寧に精製したエッセンス。それこそが自分自身である、ということを証明するかのようなこの空間で、心地よい時を重ねているようです。

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