●雑貨ってそもそも・・・
ネットで「生活雑貨」の意味を調べると=家庭生活に関連する雑貨の総称。インテリア雑貨・キッチン雑貨・バス雑貨・トイレ雑貨・ガーデニング雑貨など。日用雑貨。という定義になるようです。
また他では、日常生活に必要なこまごました品物。とされています。どちらにしてもザックリしすぎていて、これが雑貨だという明確なものはないようです。
同じようなことで分かりにくいのは「雑貨」と「日用品}の区別です。一体何が違うの? 一例としてまったく同じ商品が、ある通販サイトでは、「雑貨」にカテゴリーされて、他の通販サイトでは「日用品」のカテゴリーに分類されているのを見ると、ほんとに分からなくなりますよね。
「雑貨」と「日用品」の区別をそんなにこだわる必要ないんじゃないの?と思われる方も多いと思いますが、何かすっきりしないのでとりあえず結論付けちゃいます。ここにいい情報がありました。雑貨店で販売されている方、まさに最前線で働いている方のご意見です。
ZAKKA-LIFEさんの記事「雑貨とは一体何なのか?その定義と一例を元雑貨店員が解説します」を参照させていただいております。
それによると、雑貨店のお店の方が考える「雑貨」と「日用品」の区別とは、例えばシャンプーやボディソープは日用品。で、それを入れる為に新しくそろえるおしゃれな透明の容器とかは雑貨。という感覚らしいです。
つまり日用品は必須アイテムで雑貨はプラスアルファのアイテムと言うところですって。
雑貨と分類されるそれらは、別に無くても普段の生活には特に影響のないし、支障がないものなんだけど、それがあることで生活に潤いが出たり余裕が出たりしてある程度遊びを創造したモノっていうことでしょうか。
そういった物には心のゆとりが持てますよねえ。
日常の食卓でも食べるだけなら紙皿でも構わないですが、たとえば木製のお皿の方がおいしそうに見えるし、なんか和むような雰囲気を演出する、といったモノを「雑貨」と言っていいんじゃないでしょうか。
最近、雑貨屋さんでも雑貨商品をカテゴリーで特化して販売する形態が増えているようです。
カテゴリー特化例
・キッチンや水回りなどの生活につながっている「生活雑貨」
・小さなマスコットやデザインフレーム、観葉植物などの「インテリア雑貨」
・マフラー・手袋・ストールなどの「アパレル(衣料)雑貨」
・ちょっとこだわりのお菓子などの「食品雑貨」
・子ども用の玩具やベビー用品などの「玩具雑貨」
などなどです。
「雑貨」って買わなくても見ているだけで夢が広がるし、ワクワクしませんか?(もしかして少数派?)
プロダクトデザインと雑貨デザイナー
プロダクトデザインと雑貨
私達の身近にあって毎日何気なく使っている、例えば目覚まし時計、歯ブラシ、食器、椅子、カバン…朝起きてから夜眠るまで、私たちが日常生活するうえで使うもの、手に取るものはすべて創意工夫されデザインされています。
これらのデザインのことを一般に「プロダクトデザイン」いわれているようです。ひとくちに プロダクトデザインといっても、文房具や装身具などの小物類や趣味・健康用品、生活雑貨や 日用品からキッチン用品や生活家電、さらには家具、住宅設備、医療機器に至るまでさまざま な分野があり、暮らしに利便性や快適さ、豊かさを提供するプロダクトデザインは、私たちの 生活のすべてに影響力をもっているといっても過言ではないでしょう。
そもそもプロダクトデザインは、広義の意味で製品のデザインと直訳されているようですが、工業生産物や製品のみならず、広義においては製作物(ある計画によって生み出された成果)全体を意味する概念語のため、本質としては包括的な言葉と捉えられているようです。
しばしば、インダストリアルデザインと混同されることがあるようですが、主に工業製品をデザインする人の場合は「インダストリアルデザイナー」と呼ばれ、プロダクトデザイナーは身近な生活用品や家電製品、家具や事務用機器、さらには自動車や飛行機などまで、あらゆる製品をデザインする仕事と区別しているようです。
つまり、プロダクトデザイナーは「モノやコトをデザインすることで、人のライフスタイルに良い影響や変化を与えること。」が仕事と考えることが定説のようです。
それを裏付けるように(公財)日本デザイン振興会によると「常にヒトを中心に考え、目的を見出し、その目的を達成す る計画を行い実現化する」この一連のプロセスがデザインであると定義しています。
雑貨デザイナーとは
プロダクトデザインにはさまざまな種類があり、デザイナーによっても得意としているものが当然異なります。その数あるカテゴリーの中で日常の生活に直結する雑貨のデザインを専門とするデザイナーは雑貨デザイナーです。
ひと口に雑貨といっても、掛け時計やゴミ箱、ミラーといったインテリア雑貨もあれば、キッチンバサミや調味料入れなどの料理に使うキッチン雑貨もあります。あるいは、バスルームで使うディスペンサーやカランといったバス雑貨やトイレ雑貨といった、非常に多くの種類と商品があります。これら雑貨全般のデザインを担当するのが、すべて雑貨デザイナーの仕事です。
最近100円ショップなどで、オリジナルでユニークな雑貨が話題になっていますが、売り上げデータや他社の類似品を調査して、デザインのトレンドや傾向を分析したり、デッサンを作るだけではなく紙や発泡スチロールなどを使って簡単な模型を作り、サイズ感を検討したり、また、新製品が開発される際には工場や印刷所に足を運び、思い通りの色や形に仕上がっているか、品質チェックを行うなどのプロセスの結果であると言えます。
雑貨デザイナーにとって、デッサン力やイマジネーションはとても大切なスキルですが、日頃生活のなかで、こんなデザインの雑貨があったら楽しい、あんな雑貨があったら生活に彩りが出るかも、デザインがとてもユニークでぜひ使ってみたいなどといった小さな気づきを常に持っておく感性が必要です。
雑貨デザイナーになるには
その1.専門学校、大学で基礎から学ぶ。
最も一般的なのは学校で学ぶ方法です。学校に通えば、デザインの基本を学ぶことができますし、就職支援もしてくれます。
その2.企業などでアルバイトをしながらデザインの実務経験を積む。
この方法は、雑貨デザインの現場で、実際に仕事niをしながら学ぶことが出来るので、早く成長ができます。また、才能が認められれば、正社員になることができるので、効率のいい方法だと言えます。しかし、実務未経験のない方には非常に狭き門となっているのが現状のようです。
その3.独学で学び、ポートフォリオを作成し、就職活動する。
独学で学ぶには強い忍耐力が必要で、決して楽な道ではありませんが、独学で雑貨デザイナーになった方も多くいますので、可能はあります。就職する人もいれば、自ら雑貨をデザインし、お店に営業に行く方もいます。さらに現在ではフリーランス専門の登録サイトもありますので、そちらから独自で道を開いていくというチャンスもあります。
https://www.lancers.jp/
一口で雑貨といわれますが、数々の魅力ある雑貨の誕生には常に使う人を中心に、その暮らしを据え、そして人の生活を真に豊かにすることを考えるという裏づけがあるんですねえ。