①平米数の違い
表にある60㎡とは、60㎡台ということで、61~69㎡の差があります。当然広いほうが「資材の増量」「多くの作業時間」が必要になるからです。
②間取り
特に水まわりの位置を大きく移動すると、床下配管に傾斜をつけて水を流しやすくするために床を上げたりする工程が増えるため費用がかかります。あと個室を増やしたりすると壁をつくったり、扉の費用が必要になるので割高になります。
③壁・床の素材
壁や床の素材はその改修面積が広いため費用に大きな差が出ます。
例えば、80㎡をリノベーションするとします。仮に、床材「1,500円/㎡」だと「120,000円(80㎡×1,500円)」です。一方で、「10,000円/㎡」のこだわった床材を選んだ場合は「800,000円(80㎡×10,000円)」になり実に、60万円以上の差になってしまいます。これに壁材の差を加えるとまさにダブルで加算されることになります。
床材・壁材の選択って大きな差を生み出すんですねえ。
④キッチン
リノベーションをされる奥様のほとんどが気になる場所がキッチンのようです。それだけにキッチンにこだわる確率が多く、最も費用の差が出やすい項目といえるでしょう。メーカーやグレードの違いによって、50万円くらいのものから300万円くらいのものまで幅が広いからです。
また追加するオプションの内容によってもその差は大きく広がります。
⑤浴室
家族のだれもが癒しを求める場所が浴室です。それだけに雰囲気も夢見がちですが、「ユニットバスを選ぶか」or「在来工法でオリジナルのお風呂をつくるか」によって、100万円以上の差が出るケースもあります。
「どうせ作り直すなら、家族好みの創作風呂がいいなあ」なんて素晴らしいことで共感もするところですが、在来工法のお風呂は、部材を1から作成するため職人の作業が増え、そのうえ組み立てが容易なユニットバスに比べると作業日数も長くなってコスト増に繋がります。
⑥特注・造作
大きなロフトや多くの収納棚を造作でつくるという気持ちはよくわかりますが、それに伴って費用はそのつど大きくなります。なぜなら、通常は既製品で済むところを1から作成するため職人の作業が増えるからです。
以上の6つが費用の差につながる大きな要件ですが、前もってこうした仕組みを把握しておけば、もしイメージしていたリノベーションのプランが予算を超えてしまったとき、素材やプランを見直すことで、予算内に収める目安となるでしょう。