そもそもペニンシェラキッチンとは
今回は、いまリノベーションを考える人の間で人気の「ペニンシュラキッチン」のお話です。
話題になっているんだから、ご存じの方がほとんどだと思うんですけど、話の流れ上「ペニンシュラキッチンとは」から始めさせていただきます。すみません。
ペニンシュラとは「半島」を表すこと言葉(ラテン語のパエニンスラ(ラテン語: paeninsula・「ほぼ、半ば」を意味するpaeneと「島」を意味するinsulaの2語による造語=「ほぼ島のようなもの」)を翻訳したもの。出典:ウィキペディア))で、つまりペニンシュラキッチンは、一般的には「片側に壁や柱がある、まるで半島のようなオープンな対面キッチン」のことをいいます。
ペニンシュラキッチンと違いが分かりにくいのに、「アイランドキッチン」と「I型のカウンターキッチン」があります。
ともにオープンキッチンですが、その違いを確認してみましょう。
アイランドキッチンは文字通り「島型キッチン」のことで独立して島のように設置されているため4辺とも壁にくっついていません。
一方、ペニンシュラキッチンは「半島型キッチン」のことなので1辺が壁にくっついているという違いがあります。
1辺が壁にくっついているといえば、I型もそうですが、ニンシュラと違って、前面にカウンターや腰壁があるのが特徴です。
メリット
開放感がある
ペニンシュラキッチンは開放感があり、LDKをおしゃれな雰囲気にしてくれます。キッチンの前が壁になっていないので、すっきりとした見た目です。
家族との会話がしやすい
ペニンシュラキッチンは、リビングやダイニングと対面になるため、キッチンで作業されているときでも家族とコミュニケーションをとりやすいのが便利です。
特に片付けながらお子さんのようすを見守ったりできるのがほんとに助かります。
また、アイランドキッチンのように4方がオープンだとちいさなお子様が、料理している最中に入りこんできて気をもむこともあると思いますが、片方が壁に接しているので、その気遣いはかなり解消されますね。また、親しい友人を招いてホームパーティーをするときも、常にお客様の接客が出来て楽しい時間が途切れにくいです。
どんな間取りでも設置しやすい
アイランドキッチンは両サイドに通路を設けるので、スペース的に設置できないケースも多くあります。ペニンシュラキッチンは普通の対面キッチンと同じくらいのスペースで済むため、LDKの幅が狭い家でも設置しやすいです。ペニンシュラキッチンは、アイランドキッチンよりも1~2畳くらいスペースを節約することができます。
ゆえに15畳くらいのスペースがあればアイランドキッチン、15畳に満たない場合は、ペニンシュラキッチンがおススメです。また、レンジフード(換気扇)を壁側につけられるので、選べるレンジフードの種類が多くなります。
デメリット
油はねや臭いが気になる
じっさいペニンシュラキッチンをお使いになって一番多いお悩みが、前面がオープンになっているため、油はねは気になりやすくなったり、調理中の臭いや煙が、リビングに広がりやすいというデメリットがあります。油はねの対策は壁をつくる、もしくはオープンな対面キッチンの場合はアクリルやガラス製の油はねパネルを設置することが一般的です。パネルは主に2種類あり、換気扇までしっかりガードされるロングタイプと、オープンキッチンの良さを活かせるショートタイプです。
手元がリビング側から丸見えになる
小さなお子様がいらっしゃる方には、お子様の様子を見守りやすいというメリットでも、リビングからは丸見えなので、常にきれいに片づけておかないといけないというプレッシャーがあります。最近は、自宅にいる時間が長くなったために料理を習い始める男性が増え、習い始めなのであまり見られたくない方にもちょっと困ったところでしょうね。ご親戚や親しいお友達の突然の訪問で、料理を作らなくてはならない状況になったとき、特にお姑が来た時のお嫁さんのプレッシャーはいかばかりかと察しされます
吊戸棚がなく収納が不足しやすい
開放感のあるペニンシュラキッチンにしたい場合、上部の吊戸棚は設置しないケースが多いです。そのため、一般的なキッチンに比べて収納が不足しやすいというデメリットがあります。ワークトップ下や背面の棚など、上手に活用して十分な収納スペースを計画しましょう。
以上、ペニンシュラキッチンのメリット・デリットを挙げさせていただきましたが、ペニンシュラキッチンに限らず、どのタイプのキッチンにも一長一短はあります。
開放的、設置のしやすさ、デザイン性を重視し、料理には多少の自身があって、いつ誰に見られても大丈夫という方、小さなお子様がいらしゃる方、いつまでもキレイなキッチンがいいという方にオススメなキッチンだと思います。
ペニンシュラキッチンの施工事例をぜひご覧ください。