rough nude

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リノベスタイル

今回のご夫妻は、同じ職場で働く同僚です。以前から自分たちの家が欲しいと考えていたところ消費税増税のタイミングで家の購入を決意したそうです。

当初は新築マンションも検討対象でしたが、内見を重ねるうちに天井が低くて細かく仕切られた部屋が狭く感じ、好みの物件は見つかりません。このスペックでこの値段なら、いっそ中古を買ってリノベーションしようと方向転換をされたようです。

希望は二人の職場のある浅草近辺で、60㎡以上の物件ということを条件に物件探しをスタートしました。実際に20件程も歩いて見て回ったといいますが、どれも「買いたい」と思うまでには届かず、一時は諦めようかと考えたのですが、ここで運命の女神の登場です。アドバイザーが見つけてきて紹介してくれた物件が隅田川の花火の打ち上げ場所がすぐそこのマンション。家で花火を鑑賞出来るし、春には桜もとてもキレイという立地でなおかつお二人が気にされていた天井高がなんと2m80㎝も確保出来ることが分かりました。その贅沢な天井高や広さも丁度良かったことを考慮し、築22年64㎡のこの物件を購入しました。

もともとリノベーションについて知識豊富だったご夫妻だけに、どんな家にしたいかという明確なイメージがありました。

仕事柄、靴をたくさんお持ちのお二人は、大きな土間をつくって靴をたくさん並べたいということ、そしてご主人の趣味であるDJの機材をセット出来るよう、格子の引き戸付きのインナーテラスが欲しいということが大きな要望でした。

全体のイメージは、コンクリート現しに幅広のフローリング という、ざっくりとした雰囲気が好みのお二人。そんなお二人に提案したコンセプトは「rough nude」。ラフでざっくりとしたハコの中で、余計なものを脱ぎ捨てたヌードのような潔さを味わえる空間でした。

最終的に決まったプランは、玄関ドアを開けるとモルタルを敷いた土間が奥のインナーテラスまで約7m繋がるデザイン。長い廊下のような役割を果たす土間には、二人の靴をディスプレイするオープンな靴棚と、 趣味のスノーボードをかけておくラックが並びます。

「職場が近いので、同僚を呼んでみんなで食事をすることが多いです。自転車で通える距離なので、お昼も帰って来て食べたりしています」とお二人。二人が落ち着ける空間になったからこそ、いつでも帰って来たくなるのだなあと住まいの重要性を改めて実感しました。

四季折々の行事を、住んでいる町で当たり前の日常として体感しているお二人。いつもとても自然体なお二人だからこそ、伝統的な町でリノベーションという新しい住まい方を肩肘張らずに選択出来たのでしょう。