ホテルライクなマンションリノベーションの人気が高まっています。
ほとんどの人が一度は経験したことがある非日常の特別な空間。海外を旅行した時、特別なイベントに参加した時、パートナーとの記念日に利用したあのホテルの雰囲気を漂わせる、ホテルライクなリノベーションが、いま人気です。
リノベーション関連各社では、ホテルライクなお部屋で居心地よく快適に暮らせるように、インテリアも含めて様々な工夫が凝らして企画されています。
どのようにしたら、ホテルライクなお部屋にリノベーションできるのか、まとめてみました。
① シックなカラーコーディネート
ほとんどのホテルでは全体的に統一カラーを設定し、その色使いのアレンジをコーディネートしています。
ホテルの例では、シックな色を基調としてインテリアをまとめ、リラックスな雰囲気を作り出しいるので、あまり派手な色のものは使わないで、し地味かもしれないというくらいが、かえってホテルのような印象が再現できます。
色を取り入れたい場合は、クッションカバーなどでブラウンやネイビー、パープルなど落ち着いた大人の色合いをプラスしてみるのもおしゃれですね。
② 大容量の壁面収納を設ける
ホテルでは常に清掃が行なわれており、清潔に保たれています。一般のご家庭で、日常的に常にゴミ一つ、髪の毛一本残さないで清潔をキープすることは、ほとんど不可能だと思いますが、できるだけ生活感を感じさせない方法として、すっきり見せるために大容量の壁面収納がおススメです。清潔感を重要視し、ある程度生活感を排除する意識が必要です。
使う場所の近くに、収納するモノのサイズや量に合わせた壁面収納を設置するようにしたほうがいいですね。
また、キッチンも冷蔵庫などの家電が使用しないときは、扉で覆われているようにすると、生活感を排除できます。
③ 照明は「ダウンライト」+「間接照明」+「スタンド」の組み合わせ
天井の大きな照明器具で明るく照らすよりも、複数の照明器具で陰影のある空間をつくるとホテルライクな空間を演出できます。ダウンライトを主照明とし、下がり天井を設けるなどして、光源が見えない形で天井や壁面を照らす間接照明を取り入れます。
そして、フロアスタンドやテーブルスタンドで灯りを足していく形をとるのがおすすめです。また白熱電球より電球の温かな色味がホテルライクな空間に向いています。
ホテルはほの暗い照明が印象的な空間。間接照明やスタンドライトを取り入れてほっとできる雰囲気を演出してみてはいかがでしょう。ぐっとホテルらしさが感じられますよ。
④ 内装材や扉に上質な素材を使う
素材感もホテルライクな空間を演出するために大切なポイントです。石張りの壁にしたいのであれば、石、あるいは石に近い質感のタイルを用いる、また、無垢材あるいは突板を使用したフローリングを張る、造作家具の扉材は突板で仕上げるなど本物の質感にこだわることがポイントになります。
⑤ 厳選した統一感のあるモノを置く
サニタリースペースなどは、統一感のある雑貨選びがコツです。洗面所や浴室、トイレなどのサニタリースペースは、ホテルならではのイメージが作りやすく、空間が限られているため再現するのが比較的楽な空間です。
かといってサニタリースペースは、生活感が出やすい場所です。この際、置くものを厳選してデザインにもこだわりましょう。タオルやディスペンサーボトルなども無地にこだわり、統一するとホテルライクな雰囲気に。
⑥ シンメトリーで調和のある空間を意識する
シンメトリーの配置を意識してみてください。アートを飾る、家具を配置するなどモノを置く時には、シンメトリー配置を意識すると空間に「安定感」をもたらします。高級ホテルなどでよく見られるこの配置を取り入れるだけで、気分はまるでホテルライクです。
番外 一部の空間だけ思いっきりホテルライクしてみる
ホテルライクがいいといっても、非日常的なところもあるし、生活感を排除しなくちゃならないとなると、キッチンだとか、リビング、ダイニングなど家族全員が利用する空間だとやっぱり難しいかなあと思う人もいますよね。
そんな場合には、例えば、寝室とか、サニタリースペースとか浴室、洗面のプライベート空間をホテルライクにするというのがおススメです。
いかがでしょうか、ホテルライクな世界。海外のあのホテル、国内リゾートの有名なホテル、老舗の旅館などなど、「毎日こんな空間に住めたらいいなあ」と思わず夢見がちですが、毎日の生活の中で、家族がいてそれぞれの価値観がある日常の生活でどの程度ホテルライクな空間を調和させていくかが大切だと思います。
ホテルライクな施工事例をランダムに列挙しました。あなたのイメージはどれですか?