好きな街で、好きなものに囲まれて、たどり着いたリノベーション

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リノベスタイル

ファイル#100

ラフな素材で構成された空間に、お2人の好きなカラーであるネイビーや白を散りばめた1LDKプランです。

 

オーナーファイル

 

イタリアンのシェフのご主人とアパレル関係にお勤めの奥様の2人暮らしのご夫婦。以前はご主人の勤務地に近かった二子玉川の賃貸に約3年住んでいたというお2人です。

 

リノベーションを決めたきっかけ・経緯

 

30代に入ってから年齢的にそろそろ家を買いたいと考えていたこともあって、この先も賃貸で家賃を払い続けていくことに勿体無さを感じていたそうです。そこで改めて生活を見直そうと思ったことがきっかけでした。

最初は新築、中古に関わらず予算に合う物件を探していたそうですが、内見していくうちに決まり切った間取りや新築のピカピカとした真新しさが自分たち好みではないと感じていったそんな時、奥様が読んでいた雑誌でリノベーションの特集記事を見つけ、「ここまで自由に空間をデザインできることは知らなかったし、ライフスタイルに合わせた間取りや好きな素材を組み合わせて作り込むことができたり、そういう良さを知ってから家を買うなら絶対にリノベーションしたい!と考えるようになったそうです。

その後、物件探しからトータルでお願いできる点が良いなぁと感じたリノベーション会社を決め、いよいよ物件探しを開始しました。

 

物件探しの条件

 

アドバイザーに伝えた条件は、都立大学駅近辺で60平前後の広さ、日当たりが良い物件であること。その中でも特に重視していたのがエリアで、独身時代に碑文谷に住んでいたことがあって、昔懐かしい商店街があったり都心に近いのに静かで落ち着いた都立大学周辺の雰囲気がとても気に入っていたこのエリアに住みたい!とずっと考えていました。」とご主人。

「角部屋で2面採光を確保できる日当たり物件で、マンションの周りでは近くに大型スーパーがあったり、将来子供ができた時のことを考えたら近くに幼稚園や学校があることも魅力的で。充実した周辺環境も大きな決め手となりました。」とご夫妻。思い入れのある場所で築40年、約53平米の物件を購入しました。

 

間取り・プランへの要望

 

デザイン打合せが始まってからは、主にネットで検索した画像をデザイナーに見せて話をすすめていきます。

「ネイビーや白、茶色が好きだったので、その色を空間に取り入れたい、2人とも洋服や靴が多いので、それらを仕舞える広い土間は必須要件だったそうです。

また、新築のようなピカピカとした雰囲気があまり好みではなかったため、壁や天井の一部を躯体現しにするなどリノベーションでしか創り上げることができないような空間をオーダー。

そんな要望にデザイナーが提案したのは『BLUNT』というコンセプト。BLUNT(ブラント)とは、髪の毛先をザックリ切りっぱなし風にしてラフ感を演出するカット方法のこと。そんな風合いを出すために木やコンクリートなどの素材を採用し、素材本来の良さを生かした味わいのあるラフな空間をイメージしました。

 

完成したこだわりのプラン

 

玄関回り

 

まず玄関扉を開けるとコンクリートブロックを積み重ねた壁が出現。これはオープンな洗面スペースの目隠しの役割を担っていて、入り口からザックリとした印象を感じさせます。

実験用シンクを取り付けシンプルに仕上げた洗面は、洗面ボウルが大きく水はねが気にならないのも嬉しいポイントです。玄関右手には奥行きのある土間があり、2人分の洋服や靴を十分に仕舞うことのできるスペースを確保しました。「帰ってきたら居室に入る前にまずアウターを仕舞って、そのまま手を洗う。そういう効率的な動線を確保したかったので、土間に服を収納できる場所を作って、洗面も玄関付近のオープンな場所に配置してもらいました。」と奥様。

 

LDK

 

その先に続くLDKはネイビーの扉や白い壁などご主人が好きな色をバランスよく散りばめました。特に下部だけがネイビーに塗られた梁はとても象徴的で、床には明るめに塗装したオークの無垢材を敷き、あえて節目の目立つ幅広のものを採用。好きな色や素材を組み合わせて選べる点が、新築にはないリノベーションならではの魅力です。

 

キッチン

 

一際目を惹く爽やかな白タイルが印象的なキッチンは、NORITZのオーブンレンジ付きのものを選定。キッチン本体は既製品を使い、そのまわりをオリジナルの腰壁で覆いました。「マットな質感の白タイルを馬貼りにし、目地をグレーに。

 

収納

 

ネイビーと白の塗装が施されたリビングのクローゼットは、元々あった収納に広さを足して造作。収納ひとつとっても、扉の大きさやデザインは時間をかけて決めていき、出番の多い日用品などはここに仕舞って人目に触れる場所に物があふれ出ないよう工夫を凝らしているのだとか。

 

コンクリートのグレー、梁に塗装したネイビー、フローリングの明るいブラウン、そしてアクセントのホワイト…。お2人の寛げるカラーでまとめたテイストの家が完成しました。

思い入れのある街で、好きな色や素材を取り入れたオリジナルティ溢れる家に暮らすお2人を見ていると、「好きな街で、好きなものに囲まれて暮らす」ということがリノベーションの最大の良さだと思います。快い爽やかな空気がながれるお住まい。そこには気取らずに過ごすことのできる、つくり込み過ぎないラフ空間が広がっていました。