西海岸風インテリアリノベーション
西海岸風インテリアといったらやっぱり、カリフォルニアの西海岸のビーチを彷彿とさせるブルーと白を基調としたインテリアが定番ですね。
ご存知のとおりアメリカ西海岸は温厚な気候で、海辺のリラックスした雰囲気の地であることと、自由の国、アメリカという風土らしくいろいろなカルチャーが入り混じった地域でもあります。そのために、西海岸インテリアは「サーフ」「インダストリアル」「ヴィンテージ」「ナチュラル」などのそれぞれのテイストを組み合わせたミックススタイルが特徴といっていいでしょう。
最近日本でも人気の西海岸風インテリアには、本場アメリカ西海岸のテイストほど絶対これがなければいけないとか、こういう組み合わせでなければいけないなんてマニュアル的なものはないようです。
本場の、例えばカリフォルニアスタイルでも開放的で、自由な感覚でそれそれ個性的なものが多いんですから。
ただ、西海岸風っぽい演出は当然ありますね。皆さんがメディアだったり、本だったり映画のシーンなどを観て、これは西海岸っぽいインテリアだって思う点はある程度共通しています。
よく見かける色調は青と白の取り合わせと、ちょっと色の褪せた板壁の組み合わせがその特徴といえますね。
雰囲気としては、開放感、リラックス、自然や海を意識したテイストをアメリカ風に取り込んだといったところでしょうか。
ロンハーマンに学ぶ
今のように日本で西海岸風インテリアがブームになった要因は、1976年、ロサンゼルスにてスタートしたカリフォルニア発のスペシャリティストア(セレクトショップ)ロンハーマン(Ron Herman)が、日本でサザビーリーグが独占契約を締結して、2009年8月、東京・千駄ヶ谷に国内1号店をオープンしてから注目を集めるようになり、今人気のリノベーションスタイルに大きな影響を与えたといっても過言ではないといえるでしょう。
とくに2013年6月21日、横浜の新商業施設「MARK IS みなとみらい」内に、家具やファインアート、雑貨、アクティビティーなどのアイテム展開に特化して「心地よいカリフォルニアのカルチャーを身近に感じることができ、愛する人との大切な時間と空間を創造する場所」というストアコンセプト通り、ファッションだけではなく、ライフスタイルをトータルに提案する新業態のコンセプトショップ第1号店目「RHC ロンハーマン(RHC Ron Herman)」をオープンしたのもますます人気に拍車をかける結果になっているようです。
自由で、開放的で、自然や海のイメージがする西海岸風（ヴィンテージ）インテリアスタイルは実例を観て、雰囲気を掴んでいただいて、それに個人の感性をミックスしたスタイルを楽しんでいただければいいと思います。
まずは、火付け役でもある「ロンハーマン」の店内をご参照ください。
↓開放感のあるゆった空間に、白と色の褪せた白い板壁をセンスよく組み合わせたお手本のようなコーディネートです。さりげなく飾られた観葉植物の緑がいいアクセントになっています。
↓まさにカリフォルニアの風を感じるワンシーンです。白いモルタルの壁とユーズド感のあるドア。くすんだ敷石の床とベンチの取り合わせと、白い壁に影を落とす観葉植物のイメージがまさに西海岸ですね。
↓淡いブルーと濃いブルーのコントラストが心憎いゆったりとしたソファと天井高のある明るい空間がとっても魅力です。
↓西海岸の風が吹き抜けるような開放感と、白い板柵を彷彿させる仕切りがいいですねえ。
出典：ロンハーマンカフェ/コトスタイル
↓カラフルな調味料を並べて装飾のように楽しむ自由な発想が西海岸っぽいですね。
ここからは実例をご紹介させていただきます。
↓ゆったりとした色褪せソファ、これまた色褪せた白い板壁、天井の吹き抜け感とアクセントとして観葉植物の緑と、さりげなく置かれたソファのクッション、壁にかかったフレームのある写真やポスターなど小物類の演出などが心憎いですね。
↓淡いブルーと濃いブルーとのコントラストと白いブリックタイルの壁のコーディネートが西海岸の穏やかな海を連想させ、コアな西海岸風と言うよりは、すっくりとしてとっても明るく、すがすがしい雰囲気を作り出しています。
