美しさの余韻
今回はご主人はアパレル会社、奥様はデザイン会社でお仕事をされているご夫婦のリノベーションです。
お二人は10年程前に初めてリノベーションという言葉を知り、興味を持たれたそうです。しかし、当時はリノベーションといえばオフィスやカフェが対象で、個人に向けて提供している会社はあまりなかったそうで、残念ながらその時はあきらめたものの「いつかはリノベーションをしたい」という思いをずっと抱き続けていたんだそうです。
物件を購入するきっかけになったのはマンションの更新の時でした。
今ならリノベ会社もたくさんあるし、一生家賃を払い続けるなら中古マンションを買ってリノベーションしよう!と決心されたそうです。
リノベーションをすると決まれば次は物件探しです。物件購入でどうしても譲れなかったポイントはお部屋からの見晴らし。最終的に築30年、50.76㎡の中落合にある物件を購入されました。決め手になったのはなんと言っても視界をさえぎらない、見晴らしの良さでした。
物件取得後、デザイナーとの初回打ち合わせに叶えたい夢がぎっしりとつまったプレゼンノートを持参するほど熱がはいっていて、そのノートにはクラシックとモダンを取り入れた、緊張感のある空間にしたいという要望が書かれていたそうです。
その要望を叶えるためデザイナーが提案したコンセプトは「美しさの余韻」。クラシックな要素とモダンな要素が美しく響き合う、ホテルのような部屋をイメージしました。
そして、出来上がったのはブリックタイルの壁を間接照明が照らす1LDK+WICの間取りです。
リノベーションをした後、ライフスタイルが変わったというO夫妻。以前は、週末も外に出かける事が多かったそうですが、いまでは完全に家に居る事のほうが多くなったんだとか。
モダンな空間にアクセントをつけるのは、ブリックタイルを張り込んだ壁などクラシックな要素…響き合うモダンとクラシックの余韻が心地よい、そんなお部屋が完成しました。