生まれた子供のための空間をリノベーションする
リノベーションを決めるきっかけとしてよくあるケースとしては、結婚・出産・そして子供たちが独立した後のセカンドライフがあります。
今回は、第一子誕生を契機にリノベーションを実践し、リノベーションをする前に考えていたことと、リノベーション後実際暮らして感じたギャップや、よかったと思ったことについての情報です。
「住まい」、あえて言うと「家」は、新築にしろ、中古マンションを購入してリノベーションするにしろ、親となる人が決めて購入したり、作り上げるものですが、そこで生まれた子供にとっては、その家こそが生まれ育った「実家」となり、生まれてきて初めて触れ合う社会空間になるわけです。
子育ては人生で何度も経験することでもありませんし、親と子が家族として一緒にいられる時間は意外に決して長くありません。
だったら、その貴重な時間をより素晴らしいものにするために、自分たち家族の“らしい暮らし”ができる家を作り上げたいと思うのはよくわかります。
だから自分たちの生活に合わせたレイアウトが実現できるリノベーションが選ばれるんでしょね。
そこで、お子様と一緒に暮らすためにリノベーションをした実例をもとに、気づきポイントを紹介します。
今回ご紹介するリノベーションした物件は、116㎡の2LDKの物件で、LDKで約30㎡、そして別室として30㎡を設けたというリノベーションの例です。
赤ちゃんは意外なほどに動き回るんです。
一般的に30㎡のLDKというと約9坪、畳で換算するとおよそ18畳分に相当する広さになります。十分に広いスペースという感じですよね。
ところが、赤ちゃんって3~4か月もするとハイハイを初めると、結構動き回ることがわかりました。
十分広いLDKだと思っても、このくらいの広さがあってよかったと実感したそうです。
お子さんの入浴時の着せ替えに便利。
その他に結果的に良かったレイアウトとして、お風呂の脱衣スペースを広くしたことです。
特に余裕のある”洗面台”ですね。
子供をお風呂からタオルで受け取って、そのままリビングに連れて行くというケースが多いと思いますが、お風呂上げてそのまま拭いたり服を着せたりできるのに便利な台です。
玄関は思い切って広めにとる
玄関はどうしても安直に考えられがち。必要最小限のスペースがあればいいか。と思われがちですが、あえて広めにとっておくと子育てにはとっても助かります。
ベビーカーって意外とスペースをとりますし、買い物などの荷物があると玄関が広くてよかったって実感します。
30㎡別室の本当の狙い
今回のリノベーションされたお家には30㎡の別室がレイアウトされています。
例えば子供が増えた場合や、子供の進学や方向性の変更に対応できるように、予備というか、空間をあらかじめ予定しておくという前提で設けたということです。
当然単なる空き部屋というわけでなく、このご家庭ではリビング以外の機能が全部揃っていて、もし家族が増えて、子供たちが大きくなったら、別室を夫婦のスペースにする予定なんだそうです。
決められたスペースでこのような別室を設けるということは難しいケースもありますが、将来の変化にある程度柔軟に対応できるということを、計画段階で意識しておくということも重要ですね。
ウォークインクローゼットは避けた
これは人それぞれで考え方は違ってくるでしょうが、このご家庭ではウォークインクローゼットの人の入る部分はある意味無駄なスペースだと考え、収納は廊下と寝室の横に設けているそうです。
必要なスペースは、大きく大胆に、その分無駄なスペースは必要最低限まで省略するといったメリハリも必要かもしれませんね。
建築家がススメル!子育て世代のリノベーションの4つのメリット
1.子供の成長を見越して間取りの変更ができる設計が可能
上記の30㎡別室で述べた通り、将来、子供部屋がいくつ必要かがわからず、そもそも2LDKがいいのか、3LDKがいいのか悩まれるお客様もいらっしゃいます。
その場合は、3LDKで6畳が2間あった場合、当面壁を取り払って12畳の子供部屋兼収納スペースとして利用して、子供が増えてある年齢になったとき間仕切りして2部屋に分割して利用するよう仕様にしておくことがおススメです。
また、収納の問題が出てくる可能性があるので、可動収納を将来間仕切りとして使えるような仕様としておくこともよりおススメです。
2.健康とケガ防止のために無垢材などの優しい素材が使える
子供部屋には無垢フローリングがおススメです。
優れた吸湿性と、温度の変化も緩やかで、室内環境を一定に快適に保てます。
また、家で過ごす時間が長い時期には、柔らかな足触りに加えて、木の最高に爽快な香りの無垢材は、お子様の健康との健やかで伸び伸びと育ついい環境を整えてくれます。
3.お子様の夢に合わせたリノベーションならではのアイテムが選べます。
なによりの自由で楽しみなのは、お子様の可能性を伸ばすアイテムが設置できるということです。
例えばハンモック、黒板塗装、ボルダリングができる壁など、 子供が遊べるリノベアイテムを活用出来る点です。
ハンモックは、お子様専用だけでなく親世代も一緒に楽しめて、アウトドア気分が味わえますし、黒板はお子様の創造力や表現力を育むツールとして、また家族間の伝言板として活用できますね。
ブルたリングは、お子様の体力づくりと身体能力育成のために、またお部屋のインテリアとしても素敵です。
4.子供と接しやすい動線のアレンジができる
お子様の家で過ごす場所は、年齢によって変わることが考えられます。
0歳から入園前くらいまでは目が離せないので、リビングやキッチンから見守れる範囲内で過すことが多いでしょう。
入園後や小学生低学のお子様は、お母さんもまだ目が離せないので、リビングのビックテーブルで、勉強したり遊んだりするケースが多いようです。自分の部屋で勉強している子供よりも、リビングで勉強している子供の方が成績がいいという興味深い調査もあります。
リビングの一画にカウンターを設けて、勉強コーナーにしたり、また、リビングに接する和室の間仕切りをとって、リビングに接する畳空間とするのもおススメです。
キッチンをオープンキッチンとして、料理をしながら、リビングが見えるようにする間取りや、キッチンから、洗面台の動線をよくし、洗面台にいる子供を見ていられるような間取りにする間取りも人気ですね。
お子様の年齢に合わせた生活動線やライフスタイルに間取りを調整して対応できるのがリノベーションの魅力ですね。
「住育」という観点からも、いづれ巣立っていく子供たちが実家を通して、自分らしく暮らしていくためのいろいろな選択肢の中から自分で考えて決められるような時間を共有し、サポートできるリノベーションを考えてはいかがですか?
リノベーションをお考えの方に耳より情報です。ぜひお気軽にご利用ください。
【リノベる】ではお客さまのご自宅(近所のカフェなどもOK)での訪問相談をはじめました。小さなお子様連れのご家族やショールームまでのアクセスが不便な方、時間がなかなかとれない方にもご相談いただけます。(※リノベーションをご検討の方で物件がお決まりでない、物件購入から検討しているお客様を優先です。)
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