今回は、グラフィックデザイナーのご主人と奥様の結婚をきっかけに、家探しをスタートしたことから始まりました。
もともとは別々の賃貸に暮らしており、住みながらももっと空間を自分の好みにしたいと強く考えていて、決められた仕様の新築マンションを選ぶのならば、賃貸のままの方が良いと思っていたほど。 最終的に中古マンションでもリフォーム済のところは高く、それならば物件探しから自分好みの住まいが出来るリノベーションを決意したそうです。
当初は城南エリアを希望して70㎡以上で、明るい部屋だということを条件に物件探しをスタートしたそうですが、何回か内見を繰り返し、自分たちにとって物件そのものだけではなく周辺の地域も重要だと気がついたそうです。
そこで、周辺の雰囲気も含め気になるかどうかの判断を希望に加えたそうです。
「これから実際に住む場所なので、自分の足で実際に歩いてみる感覚は重要です。 この方法は、これから物件探しをする人にはオススメしたいですね」と振り返って言われました。
そして周辺の環境が最終的な決めてとなり、日がたっぷり入る穏やかなエリアに位置する、築40年、86㎡のこちらの物件を購入しました。
当初絶対にやりたいと考えていたことは、オリジナリティ溢れる大きなキッチンをつくるということ。料理が趣味のご主人は、とにかくキッチンへと情熱が傾いていたそうです。
また、今持っているオレンジ色やパッチワーク柄のカラフルなインテリアに合う、シンプルな空間にしたいとイメージ、つまり素材感があり、ずっとそこにあったかのような空間だそうです。
それらの希望を受けてデザイナーが提案したのは、「SOZAI」というコンセプト。 どんな色にも調和する素材をベースに、その素材の深まりを時の経過と共に感じていけるプランでした。
その後打ち合わせを重ね出来上がった空間は、シンプルながらこだわりが随所に感じられる2LDKとなりました。
強い思い入れと細部にわたるこだわりが、当初の希望以上の空間を実現したようです。
来客があるときには、ご主人が腕によりをかけてフルコースを振る舞うそうで、 「二人だとあまり量を多く作れない分、その時が一番幸せそうな顔をしています」と奥様が語ってくれました。お二人の幸せな暮らしがよく伝わってきます。
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