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施工例

リノベーション

今回は、若い女性の共感と興味満載のケースです。

オーナーは書籍関係の仕事をしていて、ライフワークのほとんどを自宅で過ごす女性で、NYのSOHOにあるような若い人たちがビルや倉庫のロフトなど広い仕切りのない空間を自分流にアレンジしながら暮らしているのを見てとても憧れリノベーションを実現したお話です。

今まで住んでいた場所は風通しが悪く、一日中そこにいることに対して窮屈な思いがあり、出来合いの新築に住むのが嫌で、いろいろ思案する中、たまたま読んだ雑誌に、同じくらいの年齢の女性が、リノベーションをして暮らしているのを見て、リノベも良いかも!と決断したそうです。

物件探しで何件か内見したなかで、運命的な出会いをしたそうです。

当時は長い間誰も住んでいなく、間取りも古くて汚いという印象の物件でしたが、5階という高さで眺望が良いという点と、光の差す感じがとても気に入り購入し、いよいよリノベーションが始まったわけです。

設計の要望は、いかに間仕切りのない空間をつくれるか。そして、壁に作り付けの本棚が絶対に欲しいという2点だったそうです。

前々から部屋の役割の決まっている日本の住宅がつまらないと感じていて、この部屋で何をするという行動が決まっていないような、仕切りのない空間をつくりたいと考えていましたからのようです。

実際に出来上がった間取りは、ドアをつくらずに壁や床の質感を変えることで、家を3つにゾーニングするという斬新なものでした。

中央のリビングダイニングーワークスペースはざっくりとラフな感じに。ベッドスペースはガーリーに壁をラベンダーピンクで塗り、水廻りはPOPなイメージで、イエローをアクセントカラーに配色したそうです。

本棚は新品の木を使うのが嫌だったので、ざっくりとした印象の足場材を使い、出来上がった本棚には、仕事で使う書籍や参考書、そしてセンス良く並べられた小物が居心地良さそうに飾られています。

真ん中のLDスペースの床はラフ加工を施した、無垢のオーク。
フローリングの間にモルタルでアクセントをつけるアイデアを盛り込んで洗練された印象仕上がったそうです。

この部屋で何をするという行動が決まっていないような、仕切りのないラフな空間をつくりたいという、しっかりとしたコンセプトがあって実現した、オーナーの個性が十分に反映された住まい。

生活スタンスをしっかり見据えた若い方のための、住まい
づくりの手段が、これからの自由なリノベーションなのかもしれませんね。

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